「この子の将来はどうなるの?」夜が怖かった私を救った“ひとつの相談”|就労継続支援と出会った母のリアルストーリー

インタビュー

「この子は将来、ちゃんと働けるのだろうか」

障害をもつお子さんを育てる親御さんの多くが、一度はこの問いに向き合います。しかしその答えは簡単には見つからず、不安だけが積み重なっていく——。

今回お話を伺ったのは、発達障害のあるお子さんを育てるお母様。「誰にも相談できない孤独」と「将来への見えない不安」の中で過ごしてきた日々、そして“ある出会い”によって少しずつ変わっていった心境について、率直に語っていただきました。

就労継続支援という選択肢が、親と子の未来にどのような変化をもたらすのか。そのリアルな体験をお届けします。

就労継続支援という選択肢 — 障害をもつ母親の本音と転機 —

ここからは、実際にお子さんの将来と向き合ってきたお母様の声を、対談形式でご紹介します。

インタビュアー(以下、I)
本日はありがとうございます。まずはお子様について教えてください。

お母様(以下、M)
高校2年生の息子がいます。発達障害と診断されたのは、小学校5年生のときでした。

■「あれ?」から始まった違和感

I
最初に違和感を覚えたのは、いつ頃だったのでしょうか。

M
今思えば、幼稚園の頃から少しずつありました。みんなで遊ぶより、一人で同じおもちゃをずっと触っていることが多くて、声をかけてもなかなかこちらを見ないこともありました。

でも当時は、「ちょっとマイペースな子だな」くらいに思っていたんです。私自身、そこまで深く考えていませんでした。

大きく変わったのは小学校に入ってからです。授業中に立ち歩いてしまったり、急に怒り出してしまったり、周りのお友達との距離感がうまくつかめなかったりして、学校から連絡をいただくことが増えていきました。

ある日、担任の先生から電話があって、「少し専門機関に相談された方がいいかもしれません」と言われたんです。その帰り道、スーパーの駐車場で車のエンジンを切ったまま、しばらく動けませんでした。「うちの子に何が起きているんだろう」と思って、頭の中が真っ白になったのを今でも覚えています。

■診断された日の夜

I
実際に診断を受けたときは、どのようなお気持ちでしたか。

M
正直、目の前が暗くなった感覚でした。先生から説明を受けている間も、ちゃんと聞いているようで、実はほとんど頭に入っていなかったと思います。

診断を受けた日の夜は、ほとんど眠れませんでした。横で寝ている息子の顔を見ながら、「この子は将来どうなるんだろう」「普通に働けるのかな」「大人になって困らないかな」「私がいなくなったらどうするんだろう」って、そんなことばかり考えてしまって。

あの夜は、時間が進むのがとても遅かったです。気づいたら外が明るくなっていて、「私はこれから、何をしてあげればいいんだろう」と朝までずっと考えていました。

■「母親なのに分からない」という苦しさ

I
日々の生活の中では、どのようなことがつらかったですか。

M
一番つらかったのは、“正解が分からない”ことでした。どう声をかければ落ち着くのか、どう接すればこの子にとって安心なのか、母親なのに分からない。それが本当に苦しかったです。

例えば、スーパーで急にパニックになって床に座り込んでしまったことがありました。周りの人の視線が一斉に集まって、「ちゃんとしつけていない親」と思われている気がしてしまって。その場でどうしていいか分からず、私はただ立ち尽くしていました。

帰宅して息子が落ち着いたあと、私は台所で一人で泣きました。「私は母親失格なんじゃないか」と何度も思いました。息子のことは大切なのに、守りたいのに、うまく守れない。その感覚がずっとありました。

■相談できない孤独

I
そうした悩みは、周囲に相談できていましたか。

M
できなかったです。ママ友に話すと気を遣わせてしまうし、逆に「うちの子も落ち着きないよ」と軽く受け取られてしまうこともありました。悪気がないのは分かっていても、こちらとしては「そういうことじゃない」と余計に孤独になるんです。

家族にも、「考えすぎじゃない?」と言われることがありました。責められているわけではないけれど、理解してもらえない感覚がずっとありました。

行政の相談窓口にも足を運びました。制度の説明は丁寧にしてくださるのですが、私が本当に聞いてほしかったのは、「この先、この子はどう生きていけるのか」という不安そのものでした。でも、そこを深く話せる雰囲気ではなくて、帰り道に「結局、誰も私たちの気持ちまでは分かってくれないんだ」と感じてしまったんです。

■「将来」という言葉の重さ

I
特に不安が大きくなるのは、どんなときでしたか。

M
夜です。家事が全部終わって、家の中が静かになった時間が一番つらかったです。昼間は目の前のことで精一杯なので動けるんですが、夜になると急に「将来」が頭に浮かんでくるんです。

「働けるのかな」「社会の中で生きていけるのかな」「誰かに騙されたりしないかな」「私がいなくなったあと、この子は困らないかな」って、考え始めると止まりませんでした。

スマホで「障害 就職」「発達障害 将来 不安」みたいな言葉を何度も検索して、余計に不安になる。その繰り返しでした。相談したいのに、どこに、誰に、どこまで話していいのか分からない。その状態が一番苦しかったです。

■ガイアカンパニーとの出会い

I
ガイアカンパニーを知ったきっかけを教えてください。

M
それも、夜でした。息子が寝たあと、またスマホで調べていたときに見つけたんです。正直、そのときも期待はしていませんでした。「どうせまた制度の説明だけだろう」「相談しても、きっと同じだろう」と思っていました。

でも、その時は本当に限界で、「このまま一人で抱えるのはもう無理かもしれない」と思ったんです。それで、思い切って問い合わせをしました。

■初めて“息子自身”を見てくれた

I
実際に相談してみて、印象はどうでしたか。

M
一番驚いたのは、最初から“困りごと”だけを聞かれなかったことです。「どんなことができませんか」ではなくて、「お子さんはどんなことが好きですか」「どんなときに楽しそうにしていますか」と聞いてくださったんです。

それまで、どこへ行っても「できないこと」「苦手なこと」を説明する場面ばかりでした。だから、その質問をされたとき、一瞬言葉に詰まってしまいました。

少し考えて、「電車が好きで、ずっと見ていられるんです」と答えたら、「それはすごくいいですね。好きなことに集中できるのは立派な力ですよ」と言ってくださって。その瞬間、気づいたら涙が出ていました。

私はずっと、この子を“周りに合わせられない子”として見てしまっていたのかもしれません。でもそのとき初めて、“この子なりの強みがある”と感じられたんです。あの感覚は、今でも忘れられません。

■「この子にも居場所がある」と思えた

I
その言葉は、大きかったですね。

M
本当に大きかったです。それまでは、「どうやって普通に近づけるか」「どうやって社会に合わせるか」ばかりを考えていました。でも、ガイアカンパニーの方は、「この子の特性をどう活かせるか」という視点で話してくださったんです。

そのとき初めて、「この子にも居場所があるかもしれない」「この子のままで生きていける道があるかもしれない」と思えました。不安がゼロになったわけではありません。でも、真っ暗だった先に小さな灯りが見えたような気持ちでした。

■就労継続支援という選択肢

I
就労継続支援について知って、どのように受け止めましたか。

M
それまで私は、「働く」というと一般企業でフルタイムで働くことしか思い浮かんでいませんでした。だから、そこに当てはまらないと「この子は無理かもしれない」と勝手に思い込んでいたんです。

でも、就労継続支援には、その子のペースや特性に合わせて、少しずつ社会との接点を作っていく考え方があると知りました。いきなり大きなハードルを越えなくてもいい。小さく始めていい。そう思えたことが、私にとってとても大きかったです。

“働けるか、働けないか”の二択ではなく、その間にたくさんの道がある。それを知れたこと自体が救いでした。

■今、子どもに望むこと

I
今、お子さんに望んでいることは何ですか。

M
今は、「普通になってほしい」とは思っていません。それよりも、この子がこの子らしく、安心して生きていける場所を見つけてほしいと思っています。

無理に誰かと同じにならなくていい。自分の得意なことや好きなことを活かしながら、自分のペースで社会と関わっていければ、それで十分です。

そしてできれば、いつか自分で「これをやってみたい」と選べるようになってほしい。その選択肢を少しでも増やしてあげたいと思っています。

■親としての不安は、消えたわけではない

I
ご自身の不安には、どんな変化がありましたか。

M
不安がなくなったわけではありません。やっぱり将来のことを考えると、今でも怖くなることはあります。

でも、以前と決定的に違うのは、「一人じゃない」と思えることです。相談できる場所がある。話を聞いてくれる人がいる。子どものことを一緒に考えてくれる人がいる。それだけで、心の重さが全然違うんです。

親って、強くいなきゃいけないと思いがちですけど、本当は親だって不安で、誰かに支えてほしいんですよね。私はそれを、やっと認められるようになりました。

■同じ悩みを持つ親御さんへ

I
最後に、同じような不安を抱える親御さんにメッセージをお願いします。

M
私もずっと、「誰にも分かってもらえない」と思っていました。でも、本当に寄り添ってくれる人や場所はあります。

相談することは、弱いことではないです。むしろ、お子さんを守るための大切な行動だと思います。私も最初の一歩はすごく怖かったです。でも、あのとき勇気を出して相談したから、今があります。

もし今、一人で悩んでいる方がいたら、どうか抱え込まないでほしいです。お子さんの未来のためにも、ご自身の心のためにも、まずは話してみてください。その一歩で、見える景色が本当に変わることがあります。

■まとめ(インタビュアー視点)

今回の対談を通じて見えてきたのは、障害をもつお子さんの「将来」に対する不安の本質は、単なる情報不足ではなく、“共感してもらえない孤独”にあるということでした。

制度や支援の選択肢は存在していても、「誰に相談すればいいのか分からない」「本当に自分の子を理解してくれるのか分からない」——その壁が、最初の一歩を遠ざけています。

一方で、今回のお母様のように、“子ども一人ひとりに向き合ってくれる存在”と出会えたとき、未来の見え方は大きく変わります。

就労継続支援は、単なる働く場所ではなく、「その人らしく社会と関わるための選択肢のひとつ」です。できる・できないの二択ではなく、その人に合った形で一歩ずつ進める道があることを知るだけでも、親の心は少し軽くなります。

もし今、同じような不安を抱えている方がいるのであれば、まずは一度、誰かに話してみることから始めてみてください。その一歩が、お子さんの未来だけでなく、あなた自身の心を軽くするきっかけになるかもしれません。

■この記事で伝えたいこと

  • 親の最大の苦しさは、障害そのものよりも「誰にも相談できない孤独」にあること
  • 将来不安の中心には「就労」があり、その不安は家族だけで抱えるには大きすぎること
  • 本当に必要なのは制度説明だけでなく、「その子自身」を見てくれる支援であること
  • 相談先との出会いによって、親子の未来の見え方は大きく変わること

まずは、お気軽にご連絡ください。電話でもメールでも、どちらでも構いません。

📞 お問い合わせ

メールフォームからのご回答には、2、3日程いただく場合がございますがご了承ください。
お急ぎの方は電話にてお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ

TEL:052-433-5503

受付時間:平日 10時〜15:30

上部へスクロール